昨年12月1日に、私は富山のホテルに終日いました。

クライアント企業での社内SWOT分析研修をそのホテルで行う為です。

この企業の90周年記念行事の一環で、全社員(現場職以外)で、「これから未来戦略を考える」為の研修という事でした。

総勢100人の『集合型SWOT分析研修』です。

SWOT分析研修は、実際に導入する経営戦略を議論する場合以外に、この企業のように、「社員に考えて貰い、参考になるいろいろな意見のボトムアップ」を狙う研修の場合があります。

実は、このスタイルのSWOT分析研修は今後、増えていくと考えています。

というのも、経営陣や幹部が考える「事業戦略」は、

「現実の壁」

「常識の壁」

「過去のトラウマ」など、

制約条件が多く、革新的な戦略がなかなか出にくい状況です。

しかし、現場社員やミドルのプレイングマネージャーは、実際に顧客の生の声や、同業者の動きを知っており、過去にトラウマなどの制約経験があまりありません。

だから、突拍子もない意見が出る可能性もあります。

 

では、こういう「集合型SWOT分析研修」はどのように進めていくべきでしょうか。

私がこの企業でも行い、また他の集合型SWOT分析研修で実施しているノウハウをご紹介します。

1、班編成

一事業部の営業、製造、設計、管理などのメンバーで混成します。

年齢や経験もバランスを取る班構成の「バランス型」の場合と、敢えて「経験豊富な班」「若手ばかりの班」」などの「偏り型」にする場合もあります。

教育目的なら、「バランス型」、戦略アイデアを参考にしたいなら「偏り型」をします。

「若手ばかりの班」は既成概念がないから、荒唐無稽なアイデアもあるし、「ベテランでは気づかない新たな眼の付け所」を見つける場合もあります。

「経験豊富なベテランばかりの班」は、こじんまりと革新的ではないが、即実行可能な案が出やすいです。

目的に応じて、班編成をします。

 

2、研修構成(カリキュラム構成)

SWOT分析研修の進め方の基本は、下記の事項をベースにすすめます。

①講義

SWOT分析の目的と狙い、

要素(機会・脅威・強み・弱みの説明)、

クロス分析の4つ戦略の内容とポイント、

他社事例解説、

SWOT分析議論の進め方「ファシリテーション技術」などの「動機づけ講義」

②「機会分析」個人作業…講師が機会ヒント(タラレバヒント30など)を言いながら、その都度記載させていく

③「機会分析」の班別討議…個人が出した機会意見を、ファシリテーション技術を使って、絞り込み作業をして班の意見として整理してもらう

④「強み分析」個人作業…これも講師が強みポイントを説明しながら、その都度記載させていく

⑤「強み分析」の班別討議…個人の強み意見を、ファシリテーション技術を使って、絞り込み作業をして整理してもらう

⑥その後、「積極戦略」を個人で検討…「機会」の何番と「強み」の何番を掛け合わせて、可能な「積極戦略」を書き出す

⑦「積極戦略」の班別討議…個人が書いた「積極戦略案」を班全員で議論。複数の「積極戦略」を徐々に1つか2つに絞り込み作業をしてもらう このように、研修は講義、個人作業、討議のサイクルで、SWOT分析のアウトプットを創り出していきます。

 

3、ファシリテーション技術

SWOT分析研修や班別討議において、5名であろうが、10名であろうが、最終的に意見集約ができるのは、

「ファシリテーション技術」を使うからです。

もし、ファシリテーション技術を使わなければ、一部の人しか意見を言わないし、

まとめる作業が難しく、その班のリーダーが一方的に落としどころを決めるような形になります。

SWOT分析研修における「ファシリテーション技術」とは、原則、下記の3段階をベースにします。

①個人で考えさせる。フレームに記入させる

②班のメンバーをペア・3人組に小分けし、個人で考えたモノを披露し、ペア・3人組で議論する。そしてペア・3人組の意見として集約(ペア・3人組なら皆活発に意見を言い合う)

③ペア・3人組ごとに発表(その意見をホワイトボードやPCへ入力し、プロジェクター投影)

④そこで、全体討議し、リーダーが意見を集約化する この一連の流れをファシリテーション技術と言っています。

だから、動機づけ講義の時に、「議論の仕方としてファシリテーション技術」の講義を必ずします。

 

4、検討時の設備、ツール

参加者が参加しやすく、議論の「見える化」ができ、即アウトプットができる状態にするには、議論の環境設定も大事です。

集合型SWOT分析研修では、班ごとに下記の準備をお願いしています。

①ホワイトボード1台、色違いマーカー3本(しっかり付くもの)

②PC1台(入力者を決める)

③PCにつなげ、全員が見る「「モニター」1台(できれば40型以上)

④メモ書き用A4コピー用紙、1人2枚

⑤議論円滑化の為に、菓子類

⑥講師用のPCとプロジェクター投影

⑦SWOT分析研修テキスト 冊子

⑧SWOT分析記入用フレーム(データで)  等々

こういうものをしっかり準備し、ファシリテーション技術と相まって、議論をスムーズに進めます。

 

『集合型SWOT分析研修』は、普通の研修とは違い、一般社員や中堅幹部まで「企業の戦略議論」を促す研修です。

だから、新鮮だし、社員の新たな可能性に気づく機会にもなります。

今、当社も「SWOT分析スキル検定」などの力を入れていますが、その延長線上に「集合型SWOT分析研修」のオファーが増えると予想しています。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

SWOT分析をたくさんするようになって、複数のコンサルタントからこんな質問を受けました。

「SWOT分析って、一度しただけでいいでしょうか?」

「SWOT分析はどれくらいの頻度ですべきですか?」

SWOT分析は定期的行い、その都度経営計画書やビジョンの見直しに使うべきです。

何故なら、環境は変化しているし、大きな戦略は変わらなくても、戦術やメソッドは変わる可能性があります。

その当りを、下記のブログで詳細に述べています。

2年に一度のSWOT分析レビューが効果的

 

社内のメンバー同士でSWOT分析をする時のコーディネーターには、ちょっと違う進め方が必要な場合があります。

コーディネーターやファシリテーターが外部のコンサルタントなどなら、比較的進めやすいですが、

「身内」ばかりで議論する場合、知り過ぎているがゆえに、いろいろなブレーキが掛かります。

しかし、あるポイントを押さえる事で、スムーズに意見が出るようになります。

それは

詳しくはこちら

自社内SWOT分析で意見がバンバンでる秘訣

単独事業所やグループでの20名以上の方で「SWOT分析スキル検定」を受講したい場合は、

是非「特定組織内派遣型講座」で「SWOT分析スキル検定」をご利用ください。

1人当りの受講費用が40%以上割引になります。

金融機関や会計事務所のグループなどが適しています。

派遣型ですが、「SWOT分析スキル検定初級講座」と同じカリキュラムを実施します。

講師は当社代表の嶋田です。

ご質問、お問い合わせは、メール又はお電話で承ります。

電話  096-334-5777 (事務局 日枝(ひえだ))

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